冬虫夏草は子実体が命
子実体と菌糸体って何?
通常、キノコの上の部分、つまり傘と太い柄のような部分が子実体です。胞子をつくる器官で、糸状の菌糸が集まってできたものです。私たちがふだん見慣れているのは、この子実体のほうです。
菌糸体は、子実体の根元から、土壌の中、あるいは樹木や昆虫の体内など、動植物中に伸びていく白い糸状のものです。(キノコは植物ではなく、カビの仲間、菌類に属します)
胞子細胞から伸びた無数の菌糸が固まってできたのが菌糸体で、この菌糸体が土中や動植物中で四方八方に伸び、栄養分を吸収して成長し、これが集団化して、一般にキノコと呼ばれる子実体をつくりだしていくのです。
子実体と菌糸体どちらがいいの?
菌糸体も子実体もキノコの一部ですが、まったく同じ成分ではなく、子実体にあって菌糸体にない成分や、菌糸体のほうが含有量の多い成分などがあります。しかし、一般には、子実体のほうに有効成分が多いとされています。
例えばアガリクスでは、子実体と菌糸体にそれぞれ別の成分を多く含んでいます。 有用成分で有名なのはβーDーグルカンですがアガリクスの有用な成分はβーDーグルカンだけでなく、様々な成分が影響しあって働いていますので、子実体・菌糸体どちらかを利用するのではなく、両方を利用するのが効果的といえます。
冬虫夏草は子実体に有効成分が多く含まれる
培地の成分のセルロースや澱粉が混入したエキスはβ-D-グルカン値が高くなりますが、これは価値がない(1-4)β-D-グルカン等が含まれた数値であるため、β-D-グルカン値が単に高いといっても、あまり意味がありません。
価値のあるβ-D-グルカンは(1-3),(1-6)β-D-グルカンといわれており、これは子実体に多く含まれると考えられています。
冬虫夏草として市販されているものは?
チベット産などの採集品
一般的には、採集品が最も価値が高いと思われがちですが、外見上では判断しにくく、採集時期や日照や土壌などの生育条件によって、品質が一定ではありません。非常に数が限られ、手に入りにくいことも難点です。
タンク培養による菌糸体を培養したもの
タンク培養(大型の発酵槽=タンクを用いて一度に大量の培養を行なう)ではエキス抽出の際に、培地などが不純物として混入することがあります。
自然栽培した子実体(キノコ)
人が手をかけて、均一の自然環境下で栽培した子実体であれば、品質にばらつきも少なく、β・グルカンの含有量も多いことがわかっています。









